看護師が仕事行きたくない理由と乗り越え方!解決するのは自分自身!
看護師が仕事行きたくないと感じる理由と乗り越え方についてが、今回のお話です。
看護師をしていると、仕事に対して悩みを抱え…
仕事行きたくない…。
と感じる瞬間が誰しもあるでしょう。
そんな時、あなたはどんなふうに乗り越えていますか?
もしくは、今も乗り越えられず悩み続けているという方もいるかもしれませんね。
そこで!
『看護師が仕事行きたくないと感じる理由』に焦点を当て、ケースごとの乗り越え方や心ズタボロ!重症の場合の対処法についてご紹介します。
看護師が仕事行きたくないと感じる理由6選!
看護師が仕事行きたくないと感じてしまうのには、どのような理由があるのでしょうか。
今回は、看護師が仕事行きたくない理由6選をご紹介します!
自分の看護がイメージ通りになっていない
誰にでも理想の看護師像やなりたい自分を思い描く瞬間がありますよね。
想像の中の自分は、急変患者様の対応も的確で患者様の訴えにも親身になって耳を傾けているのではないでしょうか。
でも実際の現場では、思い描いていた自分とはかけ離れた現実に直面しているという看護師も多いでしょう。
例えば…
イメージの中の自分:急変患者様の対応も的確にしている
実際の自分:実際は医師の指示についていくのに必死で、自分から行動することができない
イメージの中の自分:患者様の訴えに親身になって耳を傾けている
実際の自分:忙しさを理由に、患者様の訴えを聴く時間を持つことができない
こんな状況に、自分の看護がイメージ通りになっていないと痛感し、仕事に行きたくないと感じてしまう理由となります。
責任やプレッシャーに耐えられない
看護師は診療科にもよりますが、基本的には命に関わる仕事です。
責任やプレッシャーを感じる場面が、日々訪れます。
自分の観察力や判断力・スキル・知識が劣っていれば、患者様の命を危険に晒してしまうかもしれない…。
毎日こんなふうに自分を追い込むことで、仕事行きたくないと感じてしまう理由となります。
また、経験年数を重ねれば重ねるほど、任される仕事も増え、責任やプレッシャーを感じている看護師も多いでしょう。
こうした状況から、仕事行きたくないと感じる理由となってしまいます。
上司や同僚と意見が合わない
業務改善は、患者様へ提供する看護の質を上げるために必須ですよね。
ただ、業務改善をするためには、話し合いが必要です。
看護師にも色々なタイプがいます。
- 自分から意見を主張できるタイプ
- 主張をせず、周りの意見に取りあえず乗ってみるタイプ
特に意見を主張するタイプは、賛同されるチャンスを得ると同時に、反感の目でも見られやすいというデメリットがあります。
例えば、もしもあなたが自分から意見を主張できるタイプで業務改善を持ちかけたとしましょう。
本来であれば、意見を主張する人がいなければ業務改善もできず、結果として患者様へ提供される看護の質もあがらないわけですが、そこは人間関係…しかも看護師は、ドロドロとした女の世界…。
『出る杭は打たれる』ということですね。
「業務改善なんてメンドイ!」
「後輩のくせに生意気!」
なんて、心無い言葉で嫌な思いをしたという経験がある看護師も多いのではないでしょうか。
そのため、上司や同僚と意見が合わないことで、仕事行きたくないと感じる理由となってしまいます。
家族が病気になってしまった
看護師は子育て世代ですから、特にお子さんの急な体調不良はよくあることです。
しかし、職場によっては、看護師の人手不足から、急な休みをよく思わない雰囲気だったり、すんなり休みを認めてくれない環境の場合が多いでしょう。
具合の悪い我が子を残して仕事に行くことは、心苦しく、後ろめたいですよね。
こんな状況から、家族が病気になってしまうことで、仕事行きたくないと感じる理由になります。
夜勤をし始めた
夜勤は、看護師の人数も少なく、日勤とは大違い!
受け持つ患者様の数も多く、自分の看護スキルがより試される勤務です。
特に夜勤をし始めた頃は、先ほどご紹介した『責任やプレッシャーに耐えられない』と感じる場面が多く、ストレスを感じている看護師も多いでしょう。
そのため、仕事行きたくないと感じる理由となってしまいます。
体調が悪くても出勤しなくてはならない
看護師といっても人間です。
体調が悪い時も、疲れが取れない時もあるでしょう。
しかし、職場によっては、体調不良で休むことをヨシとしない場合も多いです。
インフルエンザやノロウイルスなど、二次感染が疑われ得るケース以外は出勤!なんて鬼のような職場も存在します。
そんな時、ふと…
私何やってんだろう…。
と思ってしまう瞬間があるのかもしれませんね。
体調が悪くても出勤しなくてはならない職場環境の時、仕事行きたくないと感じる理由になります。
看護師が仕事行きたくないと感じる理由6選を乗り越える方法!
看護師が仕事行きたくないと感じる理由6選をご紹介しました。
では、この『看護師が仕事行きたくないと感じる理由』を乗り越えるには、どのような方法があるのでしょうか?
それぞれご紹介します!
『自分の看護がイメージ通りになっていない』を乗り越える方法
あなたが今思い描いている理想の看護師像やなりたい自分は、あくまで長期目標です。
人は欲深いもの!
一つ願いが叶えば、またさらに上を望むものです。
もちろん理想を高く持つことは悪いことではありません。
ただ、それが仕事行きたくないと感じてしまうほどの理由になっているのであれば、あなたにとってまだ届かない長期目標ということです。
これを乗り越えるには、すぐに叶えることができそうな短期目標をたくさん立てること!
例えば…
先ほどご紹介した、『イメージの中の自分:急変患者様の対応も的確にしている』というのは長期目標です。
これを短期目標に切り替えてみましょう。
- 患者様の急変時、応援を呼ぶことができる
- 医師の指示を、ミスなくこなすことができる
一見、看護師にとっては当たり前のことのような感じを受けるかもしれませんが、最初はそれでOK!
これができるようになったら、少しだけステップアップした短期目標を立てていきます。
- 応援が来るまでの間、バイタル測定ができる
- 医師の指示を推測して準備ができる
これを繰り返していくうちに、『イメージの中の自分:急変患者様の対応も的確にしている』に近づくことができるでしょう。
短期目標は、評価もしやすいため、ノートに書き留めておくと良いかもしれませんね!
『責任やプレッシャーに耐えられない』を乗り越える方法
看護師をしている以上、責任やプレッシャーから逃れることはできません。
ただ、自分が今何に対して、責任やプレッシャーを感じているのかを分析することで、軽減することは可能です。
例えば…
- リーダー業務やプリセプター業務
- 急性期の看護
- 看取りの看護
など、具体的に責任やプレッシャーを感じていることをピックアップしてみましょう。
仕事行きたくないと感じるほど責任やプレッシャーを感じている場合、今の自分に無理をしていたり、見えないプライドが邪魔をしている可能性があります。
「リーダー業務の責任が重くて、辛いです…。」
と言えない自分がいるということですね。
「みんな通る道だし…。」
「こんなこと言うの恥ずかしい…。」
と思ってはいませんか?
でも、無理をして自分を追い込んでしまっては、元も子もありません。
正直に、今の自分の気持ちや状況を、上司や信頼できる同僚に相談してみてください。
解決の糸口を提案してくれる場合もありますよ!
『上司や同僚と意見が合わない』を乗り越える方法
この乗り換え方には、二つの方法があります。
とことん上司や同僚と話し合う
あなたが意見を主張したのは、あくまで患者様のためですよね。
意見が合わない上司や同僚も、同じ看護師!
中途半端に意見が食い違ったままにしておくと、人間関係がややこしくなってしまいます。
もしかしたら、さらに関係が悪化するかもしれません。
でも、話し合いを重ね、あなたの思いが正確に伝われば、関係は今まで以上に良くなるかもしれません。
意見が合わないと感じた場合は、とことん話し合うのも一つの手段です。
主張をお休みする
これは逃げるということではありません。
自分の意見を主張するというのは、正直疲れるものです…。
一度自分に休息を与えるのも一つの手段です。
相手の意見に同調して、流されてみると、案外楽になることもできます。
先ほど看護師のタイプでご紹介した、『主張をせず、周りの意見に取りあえず乗ってみるタイプ』に一時的になりすましてみるということですね!
心の疲れが取れたら、またいつものあなたに戻ればイイだけ。
また違った側面から、上司や同僚を見ることができるようになっているかもしれませんよ!
『家族が病気になってしまった』を乗り越える方法
家族が病気になっても休めない職場環境の場合、現実的にすぐにその体制を変えることはできませんよね。
乗り越えるには、自分側の環境を変えるしかありません。
例えば…
- パートに転向する
- (子供が病気の場合)病児保育を利用する
- 親戚に面倒を見てもらう
ただ、今の環境ではできない!という方もいますよね。
- 職場がパートへの転向を許可してくれない
- 病児保育がない
- 頼れる親戚が近くにいない
こんな時は、思い切って希望を叶えてくれる職場に転職するしかないかもしれません。
転職は一大イベントになりますし、あなたにとって負担になるかもしれませんが、大切な家族を守るため!
大きな決断が必要かもしれませんね。
『夜勤をし始めた』を乗り越える方法
夜勤をし始めた頃は、確かにストレスを抱え、仕事行きたくないと感じてしまうお気持ちもわかります!
でも、夜勤は看護師としての能力を飛躍的にアップさせるためには必要不可欠な勤務です。
今の辛い時期を乗り越えることで、確実に成長することができます。
まずは、夜勤明けのご褒美でストレスを発散することも一つの手段です。
夜勤後にご褒美を用意しておくことで、単純に頑張れちゃう!という効果があります。
- 自分にご褒美のプレゼントをする
- 夜勤明けに温泉に行く
- 美味しいものを食べに行く
- 友達に愚痴を聞いてもらう
これを繰り返し時が経つにつれ、あなたは成長していくわけですから、夜勤し始めの頃よりはストレスを感じなくなっている自分に気付くでしょう。
それでもダメなら、思い切って夜勤を辞め、日勤のみの仕事をしてみるのも一つの手段です。
今は、日勤のみでも給料が高い職場はありますよ!
『体調が悪くても出勤しなくてはならない』を乗り越える方法
こちらも先ほどご紹介した、『家族が病気になってしまった』と同様に、すぐに職場体制を変えることはできません。
でも、自分の体調が悪くて、患者様に最善の看護が提供できるでしょうか?
本来であれば、休みを取るべきです。
ただ、上司に「体調が悪くて休みたいです。」と伝えるのは、かなり勇気が必要なことですよね。
そんな時は、正確な情報と裏付けが効果的!
漠然と体調が悪いので…と報告しても、上司には伝わりません。
自分の状況を正確に伝え、外来を受診して裏付けを取ると良いでしょう。
ただ、こういった努力をしても、インフルエンザやノロウイルスなど以外はダメ!と却下されてしまうような職場であれば、思い切って転職を考えてみるのも一つの手段かもしれませんね。
看護師が仕事行きたくない理由で心ズタボロ…3つのStepで対処しよう!
看護師が仕事行きたくないと感じる理由と乗り越え方をご紹介してきましたが、すでに心ズタボロ…という状況の方もいますよね。
さまざまな乗り越え方があるのはわかっていても、時すでに遅し…という看護師も多いかもしれませんね。
そんな時、3つのStepで対処する方法がありますので、ご紹介します!
Step①師長に相談する
相談相手は、主任や同僚ではなく、師長です。
心が限界で仕事行きたくないという状況は、かなり深刻ですから、トップである師長に相談しましょう。
師長には、業務を調整する権限がありますから…
- 有給休暇をつけてくれる
- 業務量を減らしてくれる
- 夜勤を減らしてくれる
などの対処をしてくれる可能性があります。
師長も自分の直属の部下が、心を痛めているとわかれば、放ってはおけないものですよ!
Step②心療内科を受診する
仕事行きたくないと心悩ませている状況は、知らず知らずのうちに、重大な心的ストレスを抱えている可能性があります。
まずは専門家である心療内科を受診することで、症状の悪化を止められたり、自分の今の状況を知ることができます。
また、診断書を書いてもらうことで、対策が必要であることを師長にも理解してもらうことができるでしょう。
何より、心が疲れきってしまった自分を守るためにも、心療内科を受診してくださいね。
Step③転職する
仕事行きたくないと感じるのは、看護師の仕事が嫌なわけではなく、今の職場が嫌な可能性が高いです。
職場環境や人間関係をガラッと変えることで、今のズタボロの自分から解放される場合もあります。
ですから、転職!
転職は確かに新たなストレスになってしまう危険性もありますが、今は転職コンサルタントという転職活動をサポートしてくれるプロもいます。
あなたの悩みや希望を考慮して転職先を紹介してくれますから、大いに活用すると良いかもしれませんね。
看護師が仕事行きたくないと感じる6選、自分に該当するものはあったでしょうか?
仕事をしていく以上、悩みを抱えることは当然のようにあることです。
大切なのは、その状況をいかに乗り越えるか!
待っていても解決はしません。
たとえ解決したとしても、遠い未来かもしれません。
解決するのは自分自身です!
そして、『乗り越える方法』でご紹介した…
- 大切な家族のためにパートで働けたり、病児保育のある病院へ転職する
- 日勤のみでも給料が高い職場に転職する
- 自分の体調が悪いなら休める職場に転職する
を試してみてください。
すでに心ズタボロ…重症の場合は、『3つのStepで対処する方法』でご紹介した…
- Step③転職する
を試してみましょう。
その際は、転職コンサルタントを利用してみてくださいね!
自分から行動できたあなたは、「仕事行きたくない…。」と悩んでいた以前の自分とは、確実に違う考えや状況にいるはずですよ!
結論
- 仕事行きたくないと感じる理由6選に該当するケースであれば、『乗り越える方法』を試してみるべし!
- 重症の場合は、さらに『3つのStepで対処する方法』を試してみるべし!
執筆者情報
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