精神科の看護師の給料は割高?!給料アップの方法があるって本当?
精神科の看護師の給料についてが、今回のお話です。
精神科の看護師の仕事について、あなたはどのくらいご存知ですか?
他の診療科でしか勤務経験がない看護師の場合、イメージがつきにくいかもしれませんね。
仕事内容がわからない上に、給料となると…
全く想像つかん!
という方も多いでしょう。
そこで!
『精神科の看護師』に焦点を当て、仕事内容や向いている人物像・給料相場・給料アップの方法など、一挙にご紹介します!
精神科の看護師の仕事内容とは?
精神科の看護師の給料をご紹介する前に、まずは精神科の看護師が、どのような仕事をしているのか気になりますよね。
また、どのような人物が精神科の看護師に向いているのかも気になるところです。
それぞれご紹介しましょう!
精神科の看護師の仕事内容
精神科の看護師の仕事も基本ベースは、他の診療科と同様です。
- バイタルサインの測定
- 状態観察
- 点滴
- 検査
- 処置
- 配薬
- 栄養管理
- 排泄管理
- 療養上のお世話
精神科といっても、高齢化社会の深刻化とともに、全身状態が悪化している患者様が増えており、内科治療を含めた看護を求められる場面が増えてきました。
もちろん自立している患者様ばかりではないため、療養上のお世話や経管栄養・吸引などのスキルが必要な場面も多いでしょう。
精神科の看護で重要なことの一つは、排泄管理!
これは他の診療科でも求められることですが、精神科で処方される薬は、副作用として便秘になる場合が多く、若い患者様でも排泄管理が必要になります。
摘便や浣腸をする機会は多いでしょう。
さらに精神科の看護では、精神状態の観察とそれに伴う『傾聴』が重要になります。
統合失調症やうつ病など、精神疾患を抱えている患者様の中には、幻聴や幻覚・妄想などに苦しんでいる方も少なくありません。
患者様の精神状態を判断し、患者様の言葉にいかに耳を傾けられるかが大切です。
そして精神状態の安定と軽減のために必要なのが、投薬です。
確実に患者様が薬を内服できるようサポートしていく必要があります。
精神科の看護では、看護師の基本スキルだけでなく、いかに患者様の心に寄り添い、より適切なコミュニケーションができるかが求められてくるということですね。
精神科の看護師に向いている人
精神科の看護を学びたい人
先ほどもご紹介したように、精神科の看護師には、看護師としての基本的なスキルだけでなく、患者様の心のケアが大切になります。
決して自分の価値観に当てはめて考えるだけでは、続けることはできません。
ただ逆に考えると、精神科の看護に携わることで、他の診療科で看護師をしているだけでは気付かない学びや看護観を養うことができるということです。
そういった学びや看護観を習得したいと考えている看護師には、精神科の看護は向いていると言えるでしょう。
男性看護師
精神科の患者様の中には、疾患ゆえに暴言や暴力行為に至ってしまう方も少なくありません。
若い男性患者様の場合、力も強く、女性の看護師が抑制するのは大変…という場面もあるでしょう。
そこで活躍するのが男性看護師!
男性看護師の数が増え、多くの診療科で活躍する場面が増えてきましたが、やはり精神科に配属される男性看護師はまだまだ多く、需要も高いというのが現状です。
女性の多い看護師の世界ですから、どうしても看護主任や看護師長・看護部長と活躍するのは女性看護師という場合が多いですよね。
しかし精神科の場合、男性看護師の数が多いことから、看護主任や看護師長に男性看護師がなるケースも数多くあります。
精神科は、出世したい男性看護師にも向いている診療科と言えそうですね!
残業をできるだけしたくない人
精神科は手術や入院などが少ない診療科です。
そのため比較的業務が時間内に終わり、残業が少ないでしょう。
家庭の事情があったり、プライベートの時間を大切にしたい看護師にとっては、働きやすい診療科です。
精神科の看護師の給料は割高?!ってどういうこと?
精神科の仕事内容や向いている看護師像がわかったところで、いよいよ気になる給料面!
実は精神科だからといって、給料に特別な大差があるわけではありません。
給料相場は、全国で働く看護師と同様ということですね。
病棟 病院外来/クリニック
正社員雇用 年収:約480万円 年収:約400万円
パート雇用 時給:約1600円 時給:約1600円
外来やクリニックで働く看護師と病棟で働く看護師では、約80万円の差がありますが、これは夜勤手当がつかず、残業が少ないためと考えられます。
ただ、手術や入院・残業が少ないことを考えると、他の診療科に比べて『割高!』と感じられる可能性はありそうですね!
それでも、危険な場面に立ち会うことも多い精神科看護師。
これじゃ納得できん!
と感じてしまう方もいるかもしれませんね。
ちょっと待った!
落胆するのはまだ早いですよ~!
もちろん精神科で働く看護師ならではの『手当』がつく可能性があるんです。
精神科の看護師につく手当
危険手当
精神科の場合、先ほどもご紹介したように患者様の暴力行為など、危険な場面に立ち会う可能性があります。
そのため『危険手当』もしくは『特別手当』という形で手当が付く場合があります。
相場は職場にもよりますが、約1~2万円です。
精神科は基本的に残業代が少ないため、全国で働く看護師と同様の年収をキープするには、この危険手当が重要になるということです。
サービス残業が当たり前で、まともに残業代が支払われない病院も多いですから、そういった病院の他科で働く看護師と比較しても、精神科の看護師は、危険手当が支払われるぶんお得感があるかもしれませんね!
資格手当
認定看護師や専門看護師には、資格手当が付く場合があります。
精神科の看護師に向いている資格をご紹介しましょう。
- 精神科認定看護師
- 精神看護専門看護師
- 認知症看護認定看護師
これらの資格を持っていることで、給料アップの可能性も高くなり、スキルアップも図ることができますから、持っていて損のない資格と言えそうですね!
資格手当の相場は、3000~10000円です。
精神科の看護師が給料アップを狙うなら、転職コンサルタントを利用しよう!
精神科で働く看護師の給料相場は、全国平均と大差がないことがわかりました。
精神科看護師ならではの手当はつくものの…
もっと給料が欲しいー!
と望む看護師も多いですよね。
精神科の看護師が、もっと給料を上げるにはどのような方法があるのでしょうか?
副業で夜勤専従のバイトする
他の精神科専門病院などでは、夜勤専従のバイトを募集している場合があります。
患者層にもよりますが、比較的ADLが自立している患者様が多い病棟では、夜間は落ち着いているケースが多いです。
夜勤専従のバイト代は、1回2~4万円と高めに設定されているため、毎月の給料を上げることができるでしょう。
ただ、自分自身の心と身体のバランスを保つことが資本です。
夜勤専従のバイトをする場合は、よく考えてから決断して下さいね!
専門的な資格を取得する
これは先ほどもご紹介した資格手当が関係しています。
認知症看護認定看護師であれば、精神科に関わらず、高齢者の看護に役立てることができますので、狙い目かもしれませんね!
大規模の総合病院に転職する
一般的に規模が大きく、高度な医療を提供している病院の給料は、高めに設定されている場合が多いです。
精神科だからといって、他の診療科で働く看護師より給料が低いということはもちろんありません。
従業員別の平均年収を比較してみても…
平均年収
1000人以上 約505万円
100~999人 約465万円
10~99人 約445万円
1000人以上の超大規模病院では、全国の平均年収を上回っています。
ただ、総合病院の場合、精神科を希望して転職しても異動の可能性はありますから、ある程度覚悟が必要でしょう。
もちろん規模がそれほど大きくなくても、給料の高い職場は存在します。
しかし条件が良ければ良いほど、一般の求人としてお目にかかる機会も少ないというのが現状です。
こういった好条件の求人は、『非公開求人』になっている場合が多いんです…。
非公開求人をチェックするには、『看護師転職サイト』がオススメ!
看護師転職サイトに登録すると、好条件の非公開求人も見ることができます。
好条件の求人は、すぐに応募が殺到してしまいますから、採用側の職場も看護師を吟味する時間的余裕がなくなってしまいますよね。
そのため、信用できる看護師転職サイトに、ある程度応募者の選定を任せているということです。
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精神科で働く看護師は、給料面だけ見ると、全国平均と大差はありませんでした。
危険な場面に立ち会うこともありますが、他の診療科にもそれなりのリスクは存在します。
手術や入院・残業が少なく、仕事の割には給料が高いと感じられる可能性は高いです。
何より精神科は、他の診療科では経験することのできない学びや看護観を養うことができる診療科です。
長い看護師人生、一度経験してみることで、さらなるスキルアップを図ることができるかもしれませんよ!
結論
- 精神科の看護師の給料は、全国平均と大差はなし!
- 仕事内容を考えると、給料は他の診療科に比べて『割高!』と感じられる可能性あり!
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執筆者情報
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