看護師でやりがいを感じていない人は、欲張りなの?
看護師が「やりがい」を感じない問題について、今回はお話したいと思います。
あなたは看護師として、今の仕事にやりがいを感じていますか?
「やりがいはないけど、看護師以外の仕事は考えられないし…。」
「仕事だから、やりがいがなくても仕方ない!」
と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、「やりがいを感じない!」と思ってしまうのは、あなたが欲張っているせいかも…。
でも大丈夫!
やりがいを感じられる良い方法がありますよ!
『看護師のやりがい』に焦点を当て、やりがいを感じられる方法についてご紹介します。
これであなたも、仕事に対する見方が変わり、やりがいのある看護師ライフを送ることができるでしょう!
看護師がやりがいを感じない?『喜びを感じる要因』とは!
看護師で「やりがい感じないよね~」なんて言っている人は、わりと多いんです。
まず、『やりがいを感じる=喜びを実感する』ということが大前提です。
では具体的に、どのようなケースで看護師は喜びを感じるのでしょうか。
突然ですが、『マズローの階層欲求』という理論をご存知ですか?
看護師の国家試験でも出題されることがありますよね。学生時代、授業で習ったという方も多いでしょう。
そこで今回は、その『マズローの階層欲求』の理論に基づいて、ご紹介したいと思います!
そこには以下のような、『喜びを感じる要因』が存在しています。
- 一体感を感じて仕事が楽しいと感じる
- 褒められる・評価される
- 評価の対価たる報酬を得る
- 自己実現の目標(「なりたい看護師(自分)」になる)に向かっていると実感する
- 段階的な目標が達成できる
一体感を感じて仕事が楽しいと感じる
マズローの階層欲求でいうと、『所属と愛の欲求』になります。
患者様と一緒に病気を治していくという一体感やチーム医療で患者様に貢献できる一体感の過程で…
- 看護師の仕事自体が好き
- 患者様の回復していく過程を見るのが好き
- コミュニケーションを図るのが好き
という感情が芽生えます。
好きなことなら、なんでもOK!
好きなことをしているとき、人は幸せな気持ちになるものです。
それが喜びとなり、やりがいを感じることに繋がります。
褒められる・評価される
例えば、患者様に「ありがとう!」と感謝された場合、どんな感情を抱くでしょう。
看護師の仕事は、決して患者様から見返りを求めるものではありませんが、単純に嬉しいのではないでしょうか。
それは患者様が、『感謝をしたいような看護提供をされた』という証の言葉で、それを受けた看護師は、評価されたと感じるからです。
このように褒められたり、評価された場合、喜びを感じ、それはやりがいを感じることに繋がります。
評価の対価たる報酬を得る
先ほどご紹介した、『褒められる・評価される』というのは、マズローの階層欲求では『承認の欲求』になります。
この『評価の対価たる報酬を得る』というのも、同じ『承認の欲求』になりますが、普通の生活が送れるだけの報酬は、安全の欲求を満たすための低いレベルの喜びです。
ここでご紹介するのは、『普段の生活を満たす+さらに自分の欲求を満たす』という高いレベルでの喜び!
例えば、お金を稼ぐことで、欲しい物が買えたり、プライベートが充実したりしますよね。
欲求が満たされれば、満たされるほど、看護師としての辛い業務が報われるような気がして嬉しくなります。
同じ承認の欲求でも、『褒められる・評価される』とは少し違うニュアンスになるかもしれませんね。
このように、報酬を得られたとき、喜びを感じ、それはやりがいを感じることに繋がります。
自己実現の目標(「なりたい看護師(自分)」になる)に向かっていると実感する
例えば、新卒の頃、針の太さもわからなかった看護師だったあなたは、「一人前の看護師になりたい!」と思ったのではないでしょうか。
様々な研修を受け、経験を積み、できることが増えたとき、理想の看護師像に近づいていると感じるでしょう。
つまり目標に向かっていると実感するということ!
自分の成長を感じることで、目標に向かっていると実感することが『喜び=やりがい』になるということです。
マズローの階層欲求は5段階といのがメジャーですが、8段階まであったという説があるんです。
そこには『自己実現の欲求』の、さらに上に『自己超越の欲求』という理論があります。
自己超越の奉仕の欲求を持って事にあたることで、初めて自己実現の目標は達成されるということです。
段階的な目標が達成できる
例えば、自分のプリセプティがいたとしましょう。右も左もわからず、看護師として一人前になるには途方もない時間がかかると頭を悩ませますよね。
そんなプリセプティを評価する一つの指標は、夜勤に入ることです。そのため『○月までに夜勤に入れることができる』という段階的な目標を立てますよね。
実際にプリセプティが段階的な目標を達成し、夜勤に入れたとき、同時に指導を行っていたあなたも、段階的な目標が達成できたと喜びを感じることになるでしょう。
その喜びが、やりがいに繋がるということです。
このように『喜びを実感する=やりがいを感じる』ということ!
つまり、裏を返せば、『喜びを実感できない=やりがいを感じない』ということです。
そして、「やりがいを感じない!」と悩むあなたは、『喜びを実感できない=やりがいを感じない』という状況なわけです。
でも大丈夫!
やりがいを感じられる良い方法がありますよ!
看護師が「やりがいを感じない!」なら、欲張らないことが大切!
看護師でやりがいを感じないという悩みを抱える人の特徴をご紹介しましょう。
仕事にやりがいを感じないという人は、先ほどご紹介した…
- 一体感を感じて仕事が楽しいと感じる
- 褒められる、評価される
- 評価の対価たる報酬を得る
- 自己実現の目標に向かっていると実感する
- 段階的な目標が達成できる
これらの喜びを感じる要因を『全て100%満たしたい』と望む傾向があります。
これを踏まえて、やりがいを感じられる方法について考えてみましょう。
- 初心を思い出すべし!
- 確実に実現できる段階的な目標設定を立てる!
- 喜びを感じる要因を、一気に100%満たすということを諦める!
初心を思い出すべし!
あなたは何か喜びに値するようなことが起きた際、その瞬間を楽しんでいますか?
- 一体感を感じて仕事が楽しいと感じる
- 褒められる、評価される
- 評価の対価たる報酬を得る
- 自己実現の目標に向かっていると実感する
- 段階的な目標が達成できる
という、喜びを感じる要因が『全て満たされていない=辛い』と感じ、天秤にかけることで、『辛い>楽しい』となってしまってはいないでしょうか。
辛いという感情が先行することで、喜びの瞬間を楽しむことができず、やりがいを感じられないという状況に陥っている場合があります。
新人の頃を振り返ってみると、初めはできることが少ないため、すぐにやりがいを感じることができたでしょう。
- 患者様にありがとうと言われる
- 点滴確保ができる
- 時間内に仕事が終わる
こんなちょっとしたことが喜びだったはずです。
今のあなたにも同じような出来事が、日々訪れているはず!
やりがいを感じられないと決め付けているのは欲張っている自分ということです。
どんどん欲求が高まっていくのは、人間だから仕方ない部分は確かにあります。
しかしその結果、やりがいを感じられずに悩んでいるなら、初心を思い出してみるのも一つの手段です。
案外喜びを感じられる瞬間はそばにあるかもしれませんよ!
確実に実現できる段階的な目標設定を立てる!
あなたが立てた段階的な目標設定は、実現が本当に可能ですか?理想が高すぎる目標設定にしてはいませんか?
確かにレベルアップを図るには、自分にある程度の負荷をかけることは必要です。
しかし欲張って立てた高すぎる100%の目標設定は、達成するのに非常に時間がかかりますよね。
実はそういう目標は漠然としている場合が多いです。
例えば…
『時間外労働が長すぎるため、業務改善をして、時間外労働をなくす!』という100%の目標を立てたとしましょう。
業務改善をするというだけでも、するべきことは膨大で、時間がかかり、どこから手をつけて良いものか漠然としていますよね。
しかしこれを、次のような10%の目標設定にしてみてはいかがでしょうか。
『一日10分時間外労働の時間を短くする!』
これなら仕事のやり方次第で達成できる可能性は高いです。
結果として1ヶ月に3~4時間の時間外労働を短縮することができます。
この確実に実現できる目標が達成できたら、また少しレベルを上げた目標設定をしていけば良いということです。
喜びを感じる要因を、一気に100%満たすということを諦める!
あなたは先ほどご紹介した、喜びを感じる要因を一気に100%満たしたいと望んではいませんか?
- 仕事が楽しいと感じる
- 褒められる、評価される
- 報酬を得る
- 目標に向かっていると実感する
- 目標が達成できる
という、喜びを感じる要因を100%一気に満たすというのは、現実的に考えて難しいです。
それならば、欲張らず、『何に重きをおくのが良いか』選択することも必要です。
まずは一気に100%満たすことを諦め、段階的に達成していくことを目指しましょう。
一体感を感じて仕事が楽しいと感じる(所属と愛の欲求)50%
→褒められる、評価される(承認の欲求)と評価の対価たる報酬を得る(承認の欲求))40%
→自己実現の目標に向かっていると実感する(自己実現の欲求)10%
また、段階的に達成していくことを目指すと、最初に重きをおいた喜びを感じる要因を実現することで、実は次の喜びを感じる要因に繋がるケースが多いです。
なぜなら、『段階的な目標が達成できる』ことによって、マズローの各階層の欲求満足度を少しずつ押し上げることができるから!
例えば、先ほどの時間外労働のケースで考えてみると…
時間外労働を減らすという目標を立て、少しずつ時間外労働が短くなる
→時間外労働が短くなるという喜びを同僚と共有したいと考え、働きかけることで一体感を感じる(仕事が楽しいと感じる)
→段階的に達成することで、評価に繋がる(褒められる・評価される)
→しかも時間を節約できた分、プライベートの時間も充実する(お金では得られない報酬を得る)
結果として、その積み重ねが、喜びを感じる要因の満足度を少しずつ押し上げていくため、やりがいを感じることに繋がるということです。
看護師が「やりがいを感じない!」なら、転職しよう!
看護師の「やりがいを感じない」という悩みは、人によってはとても深いです。
ですから、
- 初心に返るのは難しい!
- 確実に実現できる段階的な目標設定を立てるのが難しい!
- 喜びを感じる要因の最低限の満足度%をクリアできない、もしくは段階的にクリアできない!
という強い向上心があり、考え方を変えられないという方もいるでしょう。
そんなあなたには転職がオススメです。
もしかしたら今の職場にいることが、あなたが『喜びを実感できない=やりがいを感じない』という状況を生み出しているだけかもしれません。
強い向上心があるというのは素晴らしいこと!
もしもあなたがやりがいを感じられる転職先に出会えたら、その向上心は必ず役立ちますよ!
結論
今の職場でやりがいを感じられない看護師は…
- 初心を思い出し、喜びに値するようなことが起きた際、その瞬間を楽しんでみる
- まずは、確実に実現できる目標設定を立ててみる
- 喜びを感じる要因を、一気に100%満たすということを諦めて、最低限の満足度をクリアしたら段階的に進む
- 以上ができない場合は、転職する
看護師がやりがいを感じない場合、『転職コンサルタント』を利用しよう!
看護師がやりがいを感じない為に、いざ転職を決意すると、次なる問題は…
「やりがいを感じられる転職先ってどこ?」
という疑問ですよね。
そんな疑問を抱くあなたにオススメなのが、『転職コンサルタント』!
転職コンサルタントには、これまでの実績からあなたがやりがいを感じられるような病院の情報があります。
- あなたが何を求めているか
- あなたが何をやりたいのか
- そしてそれがあなたに合っているのか
これらを考慮してくれるでしょう。
情報を提供してくれるだけでなく、病院側とのコネクションを駆使し、あなたが抱く疑問や条件についても直接交渉してくれますから安心です。
これなら転職活動も苦になりませんよね!
やりがいを感じられずに、仕事を続けるのは大きな悩みとなり、ストレスとなります。
ただ解決する良い方法があることもわかりました。
- 一体感を感じて仕事が楽しいと感じる
- 褒められる、評価される
- 評価の対価たる報酬を得る
- 自己実現の目標に向かっていると実感する
- 段階的な目標が達成できる
という求めるものの条件をバランスよく満たすには、まず欲張っている今の自分を見つめ直すこと!
結果として、仕事に対する見方が変わり、やりがいのある看護師ライフを送ることができるでしょう!
執筆者情報
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