転職がうまくいかない・・と20代30代が悩むときの原因と解決法
転職がうまくいかない、と悩んでいませんか?
「中々自分の希望通りの企業がみつからない。見つかっても少ない」
「ほとんど書類選考で落とされてしまう。なぜだろうか?」
「面接までは行くが、全部途中で落とされて内定までいかない」
転職活動も半年を超えるとだいぶあせってしまいますよね。
特に、すでに会社を辞めているような場合は、金銭的な問題も重くのしかかってきます。
でも、大丈夫!
転職がうまくいかないのは、あなたに市場価値がないからではありません。
あなたの市場価値を適切に企業にアピールできていないからです。
この記事では、転職がうまくいかない原因を3つ紹介し、その解決法も合わせて紹介していきます。
目次
転職がうまくいかない原因1:自分と企業の希望がミスマッチ
多くのケースにおいて、転職がうまくいかないのは、あなたが希望している事と企業が希望している事がミスマッチを起こしている場合です。
こうした時、実際に起こる事としては、
- 希望する求人が検索で見つかってこない
- 転職エージェントから求人の紹介がこない
- 書類選考で片っぱしから落とされる
という事が考えられます。
あるある、こういう事!
そうですね。ミスマッチがあると、面接までに行かずに門前払いとなるので、中々転職活動は進まずに、悶々とストレスが溜まりますよね。
それでは、実際にどんなミスマッチが起きているのでしょうか?
具体的に見て行きましょう。
実務経験・スキルのミスマッチ
転職活動でまずどうしても重要視しなければいけないのが、実務経験とスキルです。
理由は簡単で、中途採用の場合、企業は「即戦力」を期待しますので、基本的にはやってもらいたい仕事に対して実務経験とその仕事を遂行するスキルを求めるのです。
そんな豊富な実務経験やスキルがあれば苦労しない・・
本当にそうですね。
多くの転職者にとっては、企業が求める都合の良いスキルや実務経験を持っているわけではなく、ここにミスマッチが起こりやすいのです。
転職者の多くは、できれば実務経験は新しい会社で経験して自分のスキル・経験としてため込みたい、と考えているわけで、会社とは認識にギャップがあり、転職がうまくいかないのです。
実務経験・スキルのミスマッチは「適切な棚卸し」で解決!
転職がうまくいかない、というあなたは、実務経験やスキルの「棚卸し」ができていますか?
自分の実務経験やスキルをまず棚卸してみましょう。
すくなくとも10項目は書き出してみてください。
そんなにないよ・・・
と思われた方、自分のスキルや才能がまだ見えていません!
小さな事でもいいんです、がんばって見つけ出してください。
書き出しが終わったら、希望の企業が何を求めているか、採用者のつもりになって考えてみましょう。
ここで一つ重要な事を言います。
企業が求めている実務経験・スキルがなくても、あきらめろ、という事ではありません!
必要なのは戦略です。
希望の企業とのミスマッチが多ければ、間口を広げてより多くの同種企業にエントリーする、実務経験者を超えるような「人」としての魅力が出る志望動機を履歴書に書く、などの対策を考えましょう。
必要なのは、いかに的確にミスマッチをとらえて、それに対して戦略を練る事ができるか?です。
給与・待遇のミスマッチ
あなたが転職先を考えるにあたり、まず考慮するのは給与(年収)ではないでしょうか?
転職するからには、年収はUPしたい。最低でも現状維持だ!
これは当然ですよね・・・特に家族がいる場合は、「明日からごめん、給料半分になるわ」なんてそう簡単に言えるわけないですよね。
よーく分かります。
ただ、会社側から見ると、これは全く違います。
現代社会では、会社が「社員の面倒をみる」という認識はほぼゼロです。
会社側はあくまで成果の報酬(貢献の対価)としての給与を考えているのです。
ぶっちゃけ、社員が私生活において貯金ができていなくても、子供の教育費がどれほどかかろうと「そんな事は知った事ではない!」という事です。
こうした認識のギャップがあると、求職者と雇用者の給与ギャップが大きすぎてマッチングする事ができません。
そのため、転職がうまくいかないのです。
給与・待遇のミスマッチは「あなたの覚悟」で解決!
給与に関しては初めに厳しい事を言わなくてはなりません。
もし、あなたが実務経験のない新しい職種・業種にいくのを希望しているであれば、
年収UP・維持はあきらめてください
びっくりしましたか?
実は、そう覚悟して始めた方が、間口が広がりますし、最終的には良い結果が出ます。
肝心なのは最初から高望みして、選択の幅を狭めないようにする事です。
もちろん、年収がダウンした時を想定して、どのくらいの貯金額があればよいのか、何年後に現状の水準まで回復させるのか、などの戦略・対策をしっかり練っておく事は必須です。
逆に、同職種・業界に対する転職であれば遠慮はいりません。
年収UP、最低でも現状維持を目標に転職活動を行いましょう。
年代別で求められる要求事項のミスマッチ
会社側は、年代によって求職者に求める要求事項が違う事はご存知ですか?
ざっくりですが、以下のようになります。
20代前半:熱意だけでOK!
20代後半:熱意+その職種・業種の実務経験や資格
30代前半:実務経験はもちろんの事、マネージメント能力も
30代後半~:専門性の高い実務経験、高度なマネージメント能力
これをある程度把握していないと、会社側とのミスマッチが起きて転職はうまくいかないです。
例えば、20代はもちろん熱意だけでもよいのですが、後半から実務経験を絡めた具体的計画やプランがないと厳しいでしょう。
ただ、もっと厳しくなる(ミスマッチが起こる)のが、30代~40代の転職者です。
そんな、高度なマネージメントをするような仕事はした事がない・・
そうですよね・・もともと会社の構造はピラミッド構造ですから、10人新人社員で入社しても管理職になれるのは課長級で3人、部長級で1人ぐらいではないでしょうか?
残り7人にとっては、平社員のまま30代40代を迎えてしまう事になります。
そのため、この7人は要求事項を満たせずに転職活動がうまくいかない事になってしまいます。
転職がうまくいかない20代前半
20代前半は、基本やる気・熱意だけで何でもできます。
ただ良くありがちなミスマッチは、
面接者:「この仕事にやりがいを感じます!やる気があります!」
採用者:「具体的にどのようにして、わが社でやる気を発揮してくれるの?」
面接者:「・・・・」
このように会社では具体的に会社で何をしてくれるのか?が問われます。
勢いだけでは転職はうまくいかないのです。
20代前半のミスマッチは「具体的プラン」で解決!
「やる気があります!」「熱意があります!」だけでは、採用はおぼつきません。
具体的にどのように仕事をするのか、どのように自分の夢をかなえるのか、という具体的なプランにまで落とし込みましょう。
例えば、
- 私は会計に興味があり、簿記3級の資格があります。ゆくゆくは2級の資格を取りたいと考えています。御社においても会計だけでなく、将来的には財務もやらせていただき、会社経営に参画してゆきたいと考えています。
- 私はシステムエンジニア(SE)を要望しており、まずは多くの顧客と会いながら顧客がどのような事を望んでいるのか、その要求性を学びたいと思います。将来的にはそれを生かしてシステム開発ができれば、と考えています。
このように、自分のやりたい事、夢を具体的なプランや資格に落とし込めると転職は成功しますよ。
転職がうまくいかない20代後半
20代後半と言えば、一通りの仕事を覚えてだいぶその職種や業界の事が見えてくる頃ではないでしょうか?
実は、20代後半はとても大きな分かれ目です。
それは、
仕事をやらされる(指示される)側か、仕事を生み出す側になるかという分岐点です。
仕事とは、「上司から降ってくるもの」「言われている事をやればいい」と、いつまでも考えていると、それは様々な所に影響します。
例えば、採用面接官からちょっと深い所を突っ込まれると「知らない」「分からない」となってしまい、普段の勉強不足が露呈してしまいます。
採用担当官は「この人、本当にこの仕事に対するモチベーションがあるのか?」と疑念をもってしまい、転職はうまくいかないのです。
20代後半のミスマッチは「課題抽出と解決策」で解決!
20代後半が、上記で述べたような「仕事を生み出す」「仕事に対する高いモチベーション」を実現するにはどうしたらよいのでしょうか?
それは、「課題抽出」と「解決策の模索」です。
今、現在の仕事の中で、
「こうした部分をもう少し何とかしたらよいのになあ・・」
「こういった事をもっとやってみたい!」
という部分は一つや二つあるのではないでしょうか?
これについて、何もやらないと単なる「愚痴・文句」になってしまいます。
そうではなくて、こうした課題があれば、解決のためのプランや計画を練ってそれを上司にプレゼンしてみましょう!
自分で解決策を模索すると、それはもう自分の仕事です。
モチベーションが格段に上がるのを実感できると思います!
転職活動においては、こうした具体的事例を話してアピールできると、とても印象が良くうまくいきますよ!
転職がうまくいかない30代
深刻な事に、年代別要求事項に対するミスマッチは、特に30代から広がり始めます。
それは主にマネージメントに関するスキルです。
特に30代後半からは、「管理職経験者優遇」「マネージメント経験必須」などの文言が求人データに散見されてきます。
ただ先ほど述べたように、すべての人が管理職を経験できるわけではありません。
ずっと平社員で、マネージメントも管理職も実務経験がない、という場合どうしたらよいのでしょうか?
30代のミスマッチは「マネージメント能力開拓」で解決!
ところで、「マネージメント能力(スキル)」とはどういったものかご存知でしょうか?
そういえば、あまり良く知らないな・・・
多くの考え方があり、様々な表現をされるので迷ってしまいますよね。
かいつまんでいうと、マネージメント能力とは、
「問題点を抽出して、それに対する調査から戦略・対策を立て、解決までのスケジュールを計画し、それに対する予算・人員の配置を行い、進捗管理を行い、具体的な成果としてアウトプットする」能力です。
これには一切部下を統率する力量という事項はありません。
管理職であった経験は、もちろん望ましいですがMust(必須)ではないんです。
そういえば、こんな事やった事あるような・・
ええ、スケールは小さめですが、似たような事は多かれ少なかれやった事があるのではないでしょうか?
ぜひ、その経験を棚卸して、上手に企業にアピールできると良いでしょう。
そして、もちろん書籍等を読んで「マネージメント能力」「管理能力」に関して猛勉強しておかないと転職はうまくいかないですよ!
転職がうまくいかない原因2:転職に対する熱意が感じられない
転職者には二種類の人間がいるのをご存知ですか?
1. すでに退職している、あるいは退職時期が決まっている人
2. まだ会社に在籍しているが、転職活動をしている人
さてここで問題です。1と2で転職に熱意があるのはどちらでしょうか?
簡単、1に決まっているじゃん
はい、正解です。
もちろん個人差はあるのですが、普通に考えれば当然1ですよね。
早く転職しないと、無職・無給になってしまいます。
もし、1の人で「転職?熱意があるに決まっている!尻に火が付いているんだよ!」という人はこの項はすっ飛ばしてもよいです。
問題は2の人で、もし良い縁があったら転職したいなあ・・と考えている人はいませんか?
またそれを、転職エージェントの前や採用試験で丸出しにしていませんか?
もし、そうであれば、転職活動はうまくいかない事でしょう。
こうした場合、実際に起こる事としては、
- 転職エージェントからの連絡が途切れる、やる気を感じない
- 面接試験において、途中で不採用になる
という事が考えられます。
理由は簡単で、一言でいうとこいつ、熱意がないな・・と思われてしまったという事です。
会社に在籍しながら、転職活動をする人というのは、基本的に「優秀」で先の事を見据える事ができる人です。
その活動もまったく否定されるものではなく、むしろ転職業者も雇用者側も歓迎しています。(優秀ですから・・)
ですが、その前提条件として、「転職に熱意がない」のは論外なのです。
誰が、熱意のない転職者を応援して、採用したいと思うでしょうか?
これで解決!転職の熱意はこうして伝えよう!
会社に在籍している人で転職活動をしている人は、
じゃあ、辞める事を前提に話をしなければいけないのか?
と悩んでいるのではないでしょうか?
いえ、必ずしもそうでなくても大丈夫です。
雇用者側もいわゆるヘッドハンティングの部類に入るので、その辺はよく分かっています。
ポイントは、どうやって相手に熱意を伝えるのかです。
具体的に書き出してみます。
<転職エージェントに対して>
- 連絡を密に取る。(やる気をアピール)
- わがままを言わない、えらそうな態度で接しない(ありがちです!)
- 自分の大きな夢を具体的なプランで提示する。(特に重要!)
- 自己分析をきちんとする
- スキルや経験は豊富である事をアピールしておく
<採用面接官に対して>
- 「条件が良ければ・・」という態度を取らない。(えらそうになる)
- 給与・待遇に関する不満を言わない(前面に出す事は控えましょう)
- その会社で自分は何ができるかを語る(重要)
- 自分の大きな夢を具体的なプランで提示する。(特に重要!)
いかがでしょうか?
これ以外にも自分なりの熱意の伝え方を考えてみましょう。
転職がうまくいかない原因3:面接で適切なアピールができていない
ある程度書類選考は通るんだけど、面接試験(1次~3次、それよりも多い場合も)で落ちてしまい、「転職がうまくいかない」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
面接試験まで来ているという事は、少なくとも書類選考の段階で、必要最低限度の要求性を満たしており、「この人に会ってみたい!」と思わせたという事です。ここまでは大成功ですね!
だからこそ、面接試験で落とされると、落ち込むのですが・・
本当ですね・・よく分かります・・
実は、各面接試験で要求事項が異なる事はご存知でしょうか?
典型的なタイプ(3次面接パターン)を見てください。
1次面接:採用担当者
2次面接:実際にあなたを使う事になる上司
3次面接:役員クラス、中小企業であれば社長
このそれぞれで適切なアピールができていないと転職はうまくいかないでしょう。
具体的な要求事項を見て対策を練ってみましょう。
これで解決!〇次面接試験はこうやって突破せよ!
1次面接試験
1次面接試験は、採用担当者が行う事がほとんどです。
簡単に言うとエントリーシートを使いながら再度、必要な経験・スキル、志望動機などを確認していきます。
基本的にはすでにマッチングできているので、それほど困る事はないでしょう。志望動機や自己アピールはよどみなく言えるように練習しておきましょう。
お互いにミスマッチがないか確認してもよいでしょう。
2次面接試験
2次面接試験では、いよいよ本番といった所です。
というのも、実際にあなたを使う上司が出てくるからです。
質問も、ありきたりな志望動機だけでなく、業界の動向や職務スキルの深い所まで突っ込んだ質問が行われます。
普段からその職種・業界に対する勉強がないと合格はおぼつかないでしょう。また、さらに重要な事は面接官が直属の上司である点です。
「この人、本当に自分の指示に従ってくれるのか・・」という事を考えています。
ですので、卑近な言い方になりますが、いかに上司に気に入られるのか?という部分も考えながら、態度や受け答えには細心の注意をしましょう。
3次面接試験
3次面接では、役員クラスが出てきますが、すでに将来上司になる人から「この人雇いたい」という希望が出ています。
そのため、役員面接は割と個性的なものになります。
業界のさらに幅広い見識を問うものだったり、普段の趣味やプライベートを聞く場合もあります。
要は、あなた自身の人間性を最終確認している、と考えればよいでしょう。
ここまで来たら、あまり包み隠さずあなたの人間性をさらけ出すようにしてアピールしてみましょう。
ここまで来たら大切なのは「度胸」です!
転職がうまくいかない時は転職エージェントに相談を
転職がうまくいかない時、その原因と解決法を探ってきました。
ひとりで転職活動をしていると不安だ・・
特に転職がうまくいかない時はそう考えてしまいますよね。
そんな時、頼りになるのが転職エージェントです。
あなたの悩みを聞いてくれ、一緒に解決法を探ってくれます。
特に大手の転職エージェントがお勧めです。
転職エージェントは、あなたの才能やスキルを掘り出し、あなたの希望と会社の希望両方をかなえるWin-Winの関係を築いてくれるはずです!
執筆者情報
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