看護師の人間関係が悪い件
看護師の人間関係は悪い。
そんな職場って多いと思います。
転職を考えてしまうような仕事上の悩みで、最も抱きやすいのが『職場の人間関係が悪い』ということではないでしょうか。
看護師は人との繋がりが大切な仕事。
人間関係を無視して仕事をすることは不可能ですよね。
だからこそ、『職場の人間関係が悪い』という悩みは、深刻で重大!
「人間関係が悪くて、他の看護師とコミュニケーションが図れない。患者様の情報で共有したいことがあるのにな…。」
「患者様のために業務改善したいけど、ただでさえ人間関係が悪いのに、提案したらどう思われるかな…。」
このように一度人間関係の悩みを抱えてしまうと、なかなか抜け出すのは難しく、本来の看護師としての仕事にまで影響を及ぼす場合が多いでしょう。
しかも悩んでいる今の自分を一番に考えてしまうため、患者様に必要なケアにまで影響を与えているということを忘れがち!
いつしか、『患者様最優先』という看護師本来の姿を失っているかも…。
看護師といっても人間!
ある意味仕方ないのかもしれませんが、これでは元も子もありませんよね。
でも大丈夫!
『職場の人間関係が悪い』という状況に悩まなくて良い方法がありますよ!
そこで今回は、『看護師の人間関係』に焦点を当て、職場の人間関係に悩む理由や、悪い人間関係の回避方法についてご紹介します。
人間関係の悩みがなくなったあなたは、本来の『患者様最優先』ができる素敵な看護師になれること間違いナシです!
看護師の人間関係が悪いと悩んでしまう理由!
看護師の人間関係が悪いと悩んでしまう人が何故多いのかについて、まずは考えてみましょう。
- 年齢層が幅広く、そもそも価値観や教育課程が違う
- 女性特有のネチネチした人間関係がある
- 看護師はチームプレイの仕事
- 重大なミスが命取りになる
年齢層が幅広く、そもそも価値観や教育課程が違う
看護師は20~60代と年齢層が幅広いというのが特徴です。ベテラン世代の看護師は…
「仕事は先輩の背中を追いかけて、盗め!」
「まずは患者様のベッドサイドに足を運ぶべき!」
どちらかというと、体に叩き込んで仕事を覚えていくスタイル。
確かに患者様を、実際に自分の目で見て感じる情報というのは大切でしょう。
何でも経験を重ねなければ上達しない看護スキルというのもあります。
しかし若い世代の看護師は、教育課程が変わり、どちらかというとアセスメント重視。
根拠のない看護提供は行ってはならないと教えられています。
そのため豊富な知識があり、何が最善か考えて行動するということになります。
効率のよい看護提供ができるというメリットがあるでしょう。
そんな若い世代の看護師の姿を見て、ベテラン世代の看護師が感じることは…
「考えている時間がもどかしい…。」
それが先輩からの指導となりますが、そもそも価値観や教育課程が違うため、その溝を埋められないことが、人間関係の悪化に繋がってしまいます。
女性特有のネチネチした人間関係がある
女性というのは噂好き!しかも看護師はプライドが高め!
自分の立場を守るために、手段を選ばないという人は多いですよね。
ちょっとした噂話が尾ヒレハヒレをつけて大きくなり、結果として誰かを陥れるような大きな噂となっている場合があります。
噂の対象となった人は、結果として職場の悪い人間関係に悩むことになってしまうでしょう。
看護師はチームプレイの仕事
看護師の仕事はチームプレイ!
それぞれが自分の役割を果たしてこそ成り立ちます。そんな中…
- 仕事が遅い
- 能力が低い
- スキルがない
となれば、チームプレイが乱れることに…。
仕事が回らないことがイライラに繋がり、人格までも否定する理由になってしまう場合があります。
仕事ができないと本人も感じているため、責められても何も言えない…。
そうなると必然的に主従関係が成立してしまい、人間関係の悩みへと繋がってしまいます。
重大なミスが命取りになる
看護師は命を扱う仕事です。観察力、判断力、スキルが欠けていたから、患者様の命を脅かすような重大なミスをしたというのは許されません。
そのため、ついつい指導に力が入ることも…。
しかしこの『指導』という言葉は、魔物!
指導といってしまえば、何でもOKというような風潮があります。
- 相手を傷つけるような言い回し
- しつこさ
- 感情を込めた暴言
これらも全て『指導』と言ってしまえばそれまで!
そんな状況に、相手は心痛めているということを忘れてしまう場合があります。
結果として、人間関係が悪くなる原因となってしまうでしょう。
看護師との人間関係が悪くなりがちな存在とは
看護師との人間関係が悪くなるのは、具体的にはどういった人たちなのでしょうか?
もちろん、その相手は看護師だけではありません。
それでは具体的に、看護師が関わりを持つことが多い人物との『悪い人間関係』について考えてみましょう。
- 同僚
- 異性のスタッフ
- 師長
- 医師
- 患者様やご家族
- 他職種
同僚
先輩看護師であっても、後輩看護師であっても、先ほどご紹介した価値観や教育課程の違いが悪い人間関係の悩みに繋がってしまいます。
先輩やプリセプターからの指導は、どんな状況でも受け入れるしかない場合が多いですよね。
口答えをしようにも、まだまだ経験値やスキルが劣っている場合、何倍にもなって返ってくることは明らか…。
また後輩やプリセプティに対しては、自分が反対の立場になってしまっている場合があります。
自分の価値観や教育課程に当てはめて考えることで、後輩看護師のやり方や考え方を受け入れられず、ついつい指導をしてしまうというケースがあります。
どちらも溝を埋められないことにより、悪い人間関係の悩みを抱えてしまうことになります。
異性のスタッフ
そもそも男性と女性は『脳』の違いによる、考え方の違いがあることをご存知でしょうか。
- 男性の脳:論理性重視→目的を持った考え方をする
- 女性の脳:感情重視→共感がモチベーションになる
例えば入院時のアナム聴取で、家族構成について質問したいとしましょう。
質問事項はあくまで家族構成・キーパーソン。
特に高齢者の場合、身の上話が大好きで、ただ話を聞いて欲しいという方が多いですよね。
男性看護師は…
- 知りたい情報を簡潔に
- 身の上話を聞いている時間は不要
- 家族構成、キーパーソンを聞けたらOK
- いち早く、次の質問項目に移りたい
確かに効率的です。仕事も早く回るでしょう。しかしただ話を聞いて欲しい患者様やご家族への心象は悪くなってしまいます。
女性看護師は…
- 時間はかかるが、身の上話も大切
- 会話から、新しい情報が引き出せるかもしれない
結果として、時間はかかりますが、コミュニケーションから家族への思いまで聞けるかもしれません。
また患者様やご家族からも、『この看護師は自分の話を受け止めてくる人』という心象(イメージ)になり、信頼関係が生まれる可能性があります。
しかし、この違いがイライラのもと!
男性にしたら、ただでさえ忙しく人手も取られる入院業務。
「だらだら話を聞いている時間があるなら、もっと違う業務ができるだろ!」
女性にしたら、コミュニケーションも仕事の一環。
「男性は淡白すぎる!結果として新しい情報が引き出せたんだから今後の業務に繋がるでしょ!」
となってしまうわけです。
結局、考え方の違いから、人間関係が悪くなってしまうということですね。
師長
師長といえば、職場のドン!
優れた管理職というのは、客観的データや問題の本質を捉え、どちらか一方を切り捨てる覚悟を持っているものです。
ですから、たとえあなたの意見を聞いて欲しいと思っても、患者様にとって最善の策ではないと考えた場合、容赦なく切り捨てられます。
誰しも自分中心に考えてしまうのは当たり前ですから、自分の意見が通らないとなれば、たとえ師長であっても反感を抱いでしまいますよね。
また優れた管理職とは反対に、理不尽な物言いや『えこひいき』で、資質を疑ってしまうようなタイプの師長もいるでしょう。
そんな時、「師長のいうことは絶対!」という風潮から、納得せずとも受け入れるしかない場合があります。
どちらのケースも、師長に対して反感を抱くことで…
「あの師長は私の意見を聞いてくれない!」
「あの師長は信頼できない!」
と感じてしまい、必然的に人間関係が悪くなってしまいます。
医師
医師は患者様の病気を治すということを最優先に見ています。
いかに的確な治療を提供できるかということに尽きるでしょう。
ですから指示を受けた看護師が大変か否かというのは、二の次。
病院ですから当たり前ですが、看護師も人間。
高圧的な態度や冷たい言い方をされると、傷つきますよね。
その結果、医師との間に溝ができ、人間関係が悪くなってしまう場合があります。
患者様やご家族
患者様は自分の病気を治すために病院に来ています。またご家族は、そんな患者様を誰より心配している存在です。
ですから『患者ファースト』が当たり前!
理不尽な物言いや訴えをすることに、後ろめたさは感じないものです。
例えば…
- 入院初日の急性期!それでもお風呂に入りたい!
- 絶食指示!それでもご飯を食べさせろ!
- 隣の人のイビキがうるさい!個室に移せ!
もちろん辛いのは患者様と、そばで見ているご家族です。しかしこんな理不尽な物言いや訴えに…
- もうウンザリ!
- 早く退院して!
ついついこんな気持ちになってしまう場合がありますよね。
結果として、その患者様やご家族は『要注意人物』となってしまうわけです。
要注意人物となれば、看護師も構えて接することになりますから、信頼関係は築きにくくなり、人間関係が悪くなってしまうのは当然でしょう。
他職種
薬剤師や検査技師、理学療法士、栄養士など、看護師は他職種との関係性も密接です。
しかしそれぞれの部門では、自分達が最優先!
譲れないことがあるため、ぶつかってしまうことが多くなるのは当然です。
結果として、人間関係の悪化に繋がってしまいます。
でも安心して下さい!
こんな悪い人間関係を回避する方法がありますよ!
看護師の人間関係が悪い場合、その悪い人間関係を回避する方法!
看護師の人間関係が悪い場合の対処法について、次に説明しましょう。
ただし、まず忘れてはいけない大前提があります!
- あくまで仕事!患者様に最善の方法を取る必要がある!
- 人間関係が悪くて、患者様に最善のケアが提供できなくなっては、元も子もない!
だから時には、嫌でも話し合いが必要なこともあるでしょう。
そしてその過程で我慢が必要なことは、かなり多いです。
利口なのは、患者様に対する話し合い以外でぶつかりそうなことは、避けるということです。
- 価値観や教育課程の違いを受け入れる
- 中立の立場を崩さない
- 周囲との信頼関係をあらかじめ築いておく
価値観や教育課程の違いを受け入れる
こちらは先ほどご紹介した、『年齢層が幅広く、そもそも価値観や教育課程が違う』に対する対処法です。
『受け入れる』と断定的な表現をしましたが、『フリ』で構いません。
実際育ってきた環境や、受けてきた教育課程の違いで生まれた価値観の違いは、なかなか変わるものではありません。
相手が歩み寄らないのであれば、こちらから歩み寄るしかありませんよね。
心の中では、「あなたのやり方や考え方は理解できない!」と思っていても、相手に見せる自分は、あくまで「あなたの考え方理解できますよ!」というフリをするということです。
これで必要以上のぶつかり合いを避けることができます。
ぶつかることがなければ、人間関係が悪くなることもありません。
ただ先ほどもご紹介したように、患者様に関わることは別!
普段反感を買うようなことを言わないあなたが、ここぞとばかりに発言すれば、本来の『患者様最優先』という考え方を、周囲も思い出すキッカケとなるかもしれませんよ!
中立の立場を崩さない
こちらは先ほどご紹介した、『女性特有のネチネチした人間関係がある』に対する対処法です。
看護師はまだまだ、女性中心です。どこの職場にも派閥は存在するでしょう。
どちらかに加担すれば敵は必ず作ることになりますし、一度敵を作ると抜け出すのは、なかなか難しいという現状があります。
「あの人、どちらにもいい顔して!」と最初は反感を買うかもしれませんが、めげずに続けることが大切です。
派閥の中にいる看護師も、陰湿な人間関係に正直アキアキしている場合が多いです。
ぶつからなくてよい人をどこかで求めているということです。
ですから、中立な立場を崩さないあなたが羨ましくなり、そのうち受け入れられるようになるでしょう。
一度受け入れられれば、あなたが患者様のために提案することに賛同してもらえる機会が増えるということ!
結果として、『患者様最優先』の看護提供ができるということです。
周囲との信頼関係をあらかじめ築いておく
こちらは先ほどご紹介した、『看護師はチームプレイの仕事』・『重大なミスが命取りになる』に対する対処法です。
周囲との信頼関係を築くには…
- 仕事に誠実で真面目
- 相手の良いところを褒める
- 見習う姿勢を示す
- 笑顔で穏やかな口調を貫く
これらは全て、信頼関係に繋がります。
仕事に真っ直ぐである姿勢は何より評価されます。
また感情の起伏が激しい人と、仕事上で仲良くしたくないとは思わないですよね。
だからこそ笑顔や穏やかな口調は大切!
信頼関係が築けていれば、たとえあなたが人間関係に悩んだとしても、手を差し伸べてくれる人がいるということです。
そして、あなたの意見に賛同してくれる人が増えるということです。
必然的に、『患者様最優先』の看護提供が可能になります。
看護師が人間関係の悪さに悩んだら『転職サイト』を利用しよう!
看護師の人間関係が悪い場合、もちろん、職場の悪い人間関係を回避する方法が通用しないという場合もあるでしょう。
そんな時、他の部署や病棟に異動するという解決手段もありますが、同じ職場内での異動の場合、噂が先行して、結局働きづらくなるということも考えられます。
その場合は、新しい職場を探すというのも、一つの手段!
悩みが深刻になる前に、転職してしまえばイイんです!
看護師は慢性的な人手不足。
転職先は沢山ありますよ!
結論
『悪い人間関係を回避する方法が通用しなければ、新しい職場に転職すべき!』
いざ転職を決意すると、次なる問題が…
「人間関係の良い職場って、どこ?」
「求人はたくさんあるけど、どの病院が人間関係が悪くないのかわからない…。」
ということですよね。
人間関係というナイーブな問題に不安を抱えるあなたにオススメしたいのが、『転職コンサルタント』です。
転職サイトには、人間関係の良い病院情報がたくさんあります。
ナイーブな問題だからこそ、転職コンサルタントの情報網は幅広く、あなたの後ろ向きな転職活動をポジティブなものへと変えてくれるんです。
しかも、あなたが聞きづらい質問や譲れない条件についても、病院側と直接交渉してくれるため、さらに不安は軽減!
何も心配することはありませんから大丈夫ですよ。
職場の悪い人間関係に悩み、看護師本来の『患者様最優先』の姿勢を保てないという人は多いでしょう。
誰もが思っているはずです。
「人間関係が悪くて、悩むなんてクダラナイ!」
その通りです!
できる看護師ほど、派閥争いやネチネチした人間関係に興味を示さないものですよね。
クダラナイことに尽力している看護師を見て、心の中で笑っていればイイんです!
利口なあなたは、表面上は笑顔と『フリ』。
必要以上のぶつかり合いに、踏み込まないことが大切です。
人間関係の悩みがなくなったあなたは、本来の『患者様最優先』ができる素敵な看護師になれること間違いナシですよ!
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