整形外科の看護師への転職は未知の領域?一歩踏み出しスキルアップ!
整形外科の看護師への転職についてが、今回のお話です。
整形外科の看護師といえば、専門領域というイメージが強い方も多いでしょう。
どんなに看護師としての経験年数を重ねても、整形外科に配属されれば1年生!
でも、総合病院に勤めていれば、経験しない診療科とは言い切れませんよね。
また、専門領域だからこそ一度は働いてみたいという看護師もいるかもしれません。
そこで!
『整形外科の看護師』に焦点を当て、仕事内容や特徴、転職にむけた心得、年収アップの方法まで一挙にご紹介します。
整形外科の看護師への転職で失敗しないためのポイントとは?
整形外科の看護師への転職と聞くと、どのようなイメージを持ちますか?
一般的な内科や外科と違い、専門性が高く、未知の領域…と身構えてしまう方も多いのではないでしょうか。
確かに、扱う疾患や患者層などの特徴も異なるため、専門的な知識やスキルが必要な診療科です。
また、一口に整形外科といっても、さまざまな職場の種類があるのをご存知でしょうか。
まずその仕事内容や特徴、職場の種類を知ることが、整形外科の看護師への転職で失敗しないためのポイントです!
整形外科で扱う疾患
怪我
- 一般的な怪我:骨折、脱臼、捻挫、打撲、切創など
- 特殊な怪我:神経損傷、血管損傷、切断、スポーツ障害など
病気
- 肩こり
- 腰痛
- 神経痛
- リウマチ
- 痛風
- 骨粗鬆症
- ヘルニア
- 全身の骨や関節の病気
- 変形性膝関節症
- 先天性股関節脱臼
- 骨や筋肉の腫瘍
- 内反足
など
整形外科の患者層
整形外科の患者層は、小児から高齢者まで広範囲が対象になります。
そのため、あらゆる世代の患者様に対応出来るコミュニケーション能力や看護スキルが必要になるということです。
整形外科看護師の仕事内容
- 患者様の経過観察
- 医師の診察介助
- リハビリ介助
- 生活指導
- 術前術後管理
- 検査の準備や補助
- 採血や点滴、注射、消毒などの処置
- 滅菌作業
- ギプスや包帯の交換
- 入浴介助
- トイレ介助
- 体位交換
- その他日常のケア
他の診療科と比べ、整形外科の看護師にしかない仕事内容が目立ちますね。
つまり、今までの経験にない看護を学ぶことができるということ!
一歩踏み出せば、スキルアップに繋がる可能性が十分にあるということですね。
ただ、整形疾患を抱えているだけで、日常のケアが困難な高齢者が患者様のケースもあります。
その場合、食事介助や洗面介助、ひげ剃りなどの日常ケアは、他の診療科と同様に必要です。
整形外科の職場の種類
整形外科の職場の種類は、大きく分け4種類!
扱う疾患や患者層を理解した上で、同じ整形外科と言っても、自分にどの職場が向いているのか、どの職場で働きたいのかを検討することが大切です。
総合病院
比較的一般的な疾患を扱います。
予約入院だけでなく、緊急入院の受け入れもあるため、入院時の対応も臨機応変に行わなければなりません。
また、手術もあるため、術前・術後の管理が必要です。
総合病院の場合、患者層は小児から高齢者まで広範囲が対象になります。
高齢者の場合、生活習慣病の合併症がある患者様も多く、診療科を越えての治療や看護が必要になります。
専門病院
急性期から回復期まで、整形に特化した全般的な患者様を対象にします。
珍しい疾患や重症患者様も多いため、より専門的な知識がスキルが必要になる職場です。
もちろん、緊急入院の受け入れや術前・術後管理が必要です。
クリニック
比較的軽症や慢性疾患で、リハビリ要素が強い患者様が対象です。
基本的に、入院の受け入れや術前・術後管理はありません。
スポーツ整形外科
スポーツをしているアスリートの患者様が対象です。
運動起因の疾患を扱うため、一般的な整形外科より専門的な治療や看護が必要です。
整形外科の看護師に転職するために必要な『心得』って?
整形外科の看護師への転職は、扱う疾患、患者層、仕事内容、職場の種類など、一般的な診療科への転職とは異なる部分が多いということがわかりましたね。
それでは、整形外科の看護師に転職するためには、どのような『心得』が必要なのでしょうか?
ご紹介しましょう!
整形外科の看護師は体力勝負!健康管理は万全にするべし!
手術管理がないクリニックは例外ですが、特に術後の患者様は日常生活になんらかの支障をきたすケースがほとんどです。
トイレや体の向きを変えるだけでも、看護師の手を借りなくてはなりません。
そのため、ナースコールが多いことは覚悟しておく必要があります。
もちろん患者様は、高齢者だけとは限りませんから、まだ若く筋肉質な男性もその対象です。
つまり、整形外科の看護師は体力勝負ということですね。
「今日は体調が悪いから…。」
と言っても患者様は待ってはくれませんから、自分の健康管理は万全にしておく必要があります。
なぜ整形外科の看護師として働きたい?志望動機を明確にしておくべし!
整形外科の看護師として転職するということは、これまでとは違う仕事に臨むことになるということです。
専門的なスキルや知識を身につける努力が必要になり、責任も伴います。
努力不足でミスをしたとき…
「整形外科のことはよく知らなかったのでわかりませんでした!」
では済まされませんよね。
志望動機が曖昧では、「整形外科じゃなくてもイイんじゃない?」と思われてしまっても仕方がありません。
- なぜ整形外科という専門領域で働きたいと思ったのか
- 整形外科の領域で何を学びたいのか
- 整形外科の看護師としてどのような役割を果たしたいのか
あらかじめ明確にしておくことが大切です。
転職条件は整形外科だけ?譲れない条件を考えておくべし!
いくら整形外科の看護師として働きたいと思っても、どんな職場でも良いというわけではありませんよね。
- 給料
- 福利厚生
- 職場環境
など、仕事をする上で重要になってくるポイントは、どんな転職でも同様です。
整形外科という条件以外にも、自分がこれだけは譲れないという条件を絞り込んで考えておくことで、転職活動はスムーズに進行します。
整形外科の看護師への転職で年収を上げる方法って?
整形外科の看護師の仕事内容や特徴、心得がわかったところで、いざ転職活動!
希望の整形外科の看護師として働くことはもちろんのこと、できれば給料はたくさん欲しい…。
そう望むのは当然です!
整形外科の看護師への転職で、年収を上げるにはどうしたら良いのか?
その方法ご紹介します!
超大規模の病院に転職する
整形外科の看護師といっても、特別手当がついたり、給料が上がるわけではありません。
一般的な看護師の平均年収は、約480万円です。
基本的に夜勤がなく、残業が少ないクリニックの場合は、約390万円で約90万円の差があります。
看護師のパートの平均時給は、看護師転職サイト大手の『ナース人材バンク』によると、1492円です。
パートでの雇用に比べると正社員雇用の場合は、ボーナスがありますから年収は高くなります。
ですから年収を上げるためには、まず夜勤のある病院に、正社員として転職することが必要です。
ただしさらに年収アップを図るためには、病院の規模が重要!
これは従業員別にみた看護師の平均年収です。
| 平均年収 |
1000人以上 | 約505万円 |
100~999人 | 約465万円 |
10~99人 | 約445万円 |
看護師の平均年収480万円より多く給料が貰える病院は、1000人以上の超大規模病院です。
また規模が大きくなればなるほど、高度な医療を提供していますから、学ぶことも多く、整形外科の看護師としてのスキルアップにも繋がります。
専門資格を取得する
整形外科の分野で活躍する専門資格を取得することで、手当がつき、年収をアップできる可能性が広がります。
また、専門資格は給料面だけでなく、自身のスキルアップにも繋がりますから、目指して損のない資格と言えるでしょう。
骨粗鬆症マネージャー
高齢化社会が深刻化する現代において、骨粗鬆症により骨折する高齢者は後を絶ちません。
そんな中、一般社団法人日本骨粗鬆症学会が認定する『骨粗鬆症マネージャー』という資格が注目を浴びています。
骨粗鬆症の予防や診断・治療に貢献することができる資格です。
登録リウマチケア看護師
登録リウマチケア看護師の資格は、(財)リウマチ財団が認定する資格です。
リウマチ性疾患の患者様に対して、高い看護水準の実践・指導・相談という役割を果たすことができます。
学会認定運動器看護師
学会認定運動器看護師は、日本運動器看護学会が、独自に審査・認定する資格です。
運動器分野の看護が必要な整形外科の領域において、熟練した看護技術や知識を用いることで、高い水準の看護提供を行うことができます。
運動器障害を抱える患者様のQOL向上に貢献できる資格です。
日本アロマセラピー学会認定看護師
日本アロマセラピー学会認定看護師は、日本アロマセラピー学会が主催する認定資格です。
日常の不自由さを感じている整形外科の患者様に、アロマの効果で苦痛を和らげたり、リラックスできるよう働きかけることができます。
整形外科の看護師として働くのであれば、取得して損のない資格と言えそうですね。
転職コンサルタントを利用して転職する
看護師転職サイトに登録すると、担当の転職コンサルタントを利用することができます。
転職コンサルタントは、これまでの実績から、好条件で整形外科の看護師に転職できる職場情報をたくさん持っているんです!
転職コンサルタントを利用する方法が、年収をアップしつつ、整形外科の看護師として転職するための一番の近道と言えるかもしれません。
- 初めて整形外科で働くことに不安がある
- 整形外科の看護師にはなりたいけど、高収入の条件は譲れない
など、あなたのさまざまな希望を叶えつつ、整形外科の看護師になるための職場情報を提供してくれるでしょう。
また、転職先の職場に聞きづらい質問や条件の交渉も直接代行してくれますから安心!
転職活動をする上で、あなたの強い味方になってくれますよ!
整形外科の看護師は未知の領域と身構えていた方も、仕事内容や特徴、転職にむけた心得を知ることで、身近な存在に感じることができたかもしれませんね。
治療やケアの仕方は違っても、同じ看護師として患者様に向き合う姿勢や感性に変わりはありません。
ちょっと特殊なだけ!
ただ一つ言えることは、専門的な知識やスキルが必要な整形外科の看護師だからこそ、その経験はあなたの「スキルアップに繋がる術」になるということです。
未知の領域と怖がらず、一歩踏み出してみませんか?
整形外科の看護師が、案外あなたに向いている領域の可能性は、十分に秘めていますよ!
結論
- 整形外科の看護師の仕事内容や特徴、心得を踏まえた上で転職したい方は、転職コンサルタントを利用して転職すべし!
- 『整形外科は未知の領域』と怖がらずに一歩踏み出せば、看護師としてスキルアップできる可能性は十分あり!
オススメの記事
整形外科の看護師として転職したいと悩むあなたにオススメの記事をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
執筆者情報
- 転職の窓口は、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。